製品テストについて

1.ホームユーステストとCLT(テスト場面や条件の設定)

1)ホームユーステスト(Home Use Test / HUT)

一般の家庭において、普段そのような製品を使用するのと同じように自由にテスト製品を使用してもらい、使用後の意見や評価を聴取する方法。テスト製品の使い方などを指定することにより、ある程度の管理することは可能ですが、調査主体による厳密な管理はできません、と言うよりもむしろ管理しない自然な状態でのテストが目的となります。

テスト製品のタイプにより、1~3週間のプレースメント期間が標準。すぐに使用できるものや使用頻度が高いものはプレースメント期間が短くなります(食品・飲料など)。使用頻度が低いものや時間経過とともに変化する製品(例:芳香剤など)はプレースメント期間を長く設定します。

テストの対象者は、その製品カテゴリーの「ユーザー(過去6ヶ月間購入者など)」であったり、「一般消費者」だったりします。調査目的次第で定義します。

ブラインドテストの場合は、ユーザー対象のテストになることが多いです。

ブランデッド(銘柄を明らかにし、その製品パッケージでテストを行う)の場合は、製品コンセプトを呈示し、購入意向5段階評価のTop-3の人に依頼するというのが普通で、コンセプト・プロダクトテストとして実施することが多くなり(事前調査でコンセプトの評価を行い、事後調査で製品使用後評価を行う)。

2)CLT(Central Location Test、会場テスト)

テストを行う会場を設定し、そこにテスト対象者を案内してテストを行う方法。

さまざまな点においてテストをコントロールして行うことができます。(例:飲み物の味の濃さ、温度、量、飲む順番、など)

対象者条件やテストオーダーによる割付管理も行う。

調査対象者は、会場近くの路上でインターセプトによりリクルートされるか、モニターパネルを使用してプレリクルートするかどちらか。テスト時間が短い場合(概ね30分以内)や対象者条件が簡単な場合は前者、テスト時間が長かったり対象者条件が難しい場合は後者によるリクルートとなります。


2.テストの手法

1)Monadic Test(モナディックテスト、単一評価法、絶対評価法)

対象者は1製品のみテスト使用し、その製品のみの評価を行います。
複数セル(製品の違いによるセル分け)を設定し、セル間のテスト結果の違いから結論を導くのが普通です。
過去のテスト事例がデータベースとして残っていて比較可能であれば、1セルのみのテストも可能。

2)Paired Comparison Test(2製品比較評価法)

対象者は2製品をテスト使用し、両者の比較評価を行います。
テスト製品が3製品以上あり、組合せにより複数セルが構成される場合がよくあります。
2製品の使用順が指定される場合もあれば、指定されない場合もあります。

3)Proto-Monadic Test(プロトモナディック法)

対象者は2製品をテスト使用し、1製品目を絶対評価した後に2製品の比較評価を行います。
「プロト」とは、「最初の」という意味であり、モナディック評価が1製品目という意味です。
2製品目の絶対評価(モナディック評価)は行いません。

4)Sequential Monadic Test(シークエンシャルモナディック法)

対象者は2製品をテスト使用し、1製品目を絶対評価した後に2製品の絶対評価を行い、さらに2製品の比較評価を行います。
「シークエンシャル」とは「連続する」という意味で、モナディック評価が2つ続くという意味です。
2製品目のモナディック評価には、比較評価的要素が入り込みやすいので、この部分を省いた場合がプロトモナディック法となります。

5)Triangle Test(トライアングルテスト)

Sensory Testの1つで、2製品の違いが知覚できるかどうかを確認するための手法。
例えば、飲料ならば2製品を試飲させ、味の違いが判断できるかどうか確認します。


3.ブラインドテストとブランデットテスト
     (Blind Test vs. Branded Test)

1)Blind Test(ブラインドテスト)

銘柄名をわからないようにして行うテスト。製品パッケージには無印の白箱やテスト用のラベルなどが用いられます。
消費者が特定銘柄に対して持っている評価やイメージ、先入観などを取り除いた上での製品そのものの評価を得るものです。

2)Branded Test(ブランデッドテスト)

どの銘柄であるか明らかにした上でのテスト。市販されている(市販される予定の)製品のパッケージを使用して行います。
消費者が特定銘柄に対して持っている評価やイメージ、先入観などが評価結果に反映されると考えられます。


4.製品テストの目的

製品テストは、次のような様々な目的で行われます。

  • 開発した新製品の出来栄えのチェック、消費者の受容性のチェック
  • 市場導入候補製品の中からの最適品の選択
  • 既存品の改良(予定通りに改良されているかのチェック)
  • 競合品の実力のチェック(自社製品との比較など)

5.製品テストの対象製品

弊社では、基本的には医薬品以外であればどのようなタイプの消費財製品でもテストが可能です(医薬部外品や医療器具のテストも可能)。

製品テスト適用製品例:

  • アケア製品(シャンプー、コンディショナー、スタイリング剤、整髪料、ヘアカラー、等)
  • 基礎化粧品(洗顔料、クレンジング、美容液、乳液、クリーム、等)
  • メイクアップ化粧品(ファンデーション、リップスティック、等)
  • パーソナルケア製品(歯磨き、歯ブラシ、洗口液、カミソリ、ボディウォッシュ、ボディローション、女性用品、等)
  • 日用品(バスクリーナー、トイレクリーナー、消臭芳香剤、ペーパータオル、等)
  • 食品・飲料(フルーツジュース、炭酸飲料、コーヒー飲料、インスタントコーヒー、チーズ、バター、冷凍食品、デザート類、等)
  • 嗜好品(タバコ、アルコール飲料)